のどの疾患
のどの症状
のどが痛い、咳が出る、急に口臭が悪化した、声が出ない・出にくい、など
急性扁桃炎
- ⚫︎のどの痛み
- ⚫︎食事が飲み込みにくい
- ⚫︎耳に抜ける痛みがある
- ⚫︎首が痛い、首が腫れている
- ⚫︎全身倦怠感
- ⚫︎発熱
いわゆる扁桃炎です。扁桃に細菌が付いて発症します。
主な症状は、のどの痛み・発熱です。炎症がひどいと痛みのため、食事が摂れなくなってしまいます。
抗生剤・鎮痛剤などを内服して治療します。
炎症がひどくなり、扁桃腺の周囲へ炎症が広がり膿が溜まってしまう「扁桃周囲膿瘍(のうよう)」となってしまうと、扁桃腺の脇を切って膿を出す必要があります。
繰り返す場合は手術可能な病院を紹介したうえで、扁桃摘出術を提案させていただくことがあります。
声帯ポリープ・声帯結節
- ⚫︎声が枯れる
- ⚫︎声が出ない
声は声帯という 2本の白い帯状のひだが、のど仏の奥に位置し、発声時に振動することで声が出ます。
声帯に膨らみ(ポリープ)ができることで、声帯がうまく閉じず、振動も邪魔されるため、発声しにくくなる病気です。
ほとんどの場合、ポリープは左右どちらかの声帯にできます。
長く放置したり、ポリープが大きい場合には、反対側にもなんらかの症状が現れてきます。
粘膜組織である声帯が振動し、こすれ合うことで物理的なストレスが大きくかかり、両側の声帯膜様部の中央あたりに結節というペンダコのように硬い組織ができたものが声帯結節です。
ポリープは血腫により筋肉組織が硬く盛り上がっているものであるのに対し、結節は表皮細胞が肥厚したものという違いがあります。
また、ポリープは左右の声帯の片方にできるケースが多いのですが、声帯結節は両方の声帯にできるケースが多くなっています。
保存療法としては、声を出さない沈黙によって声帯への無用の刺激を避け、吸入などで炎症を抑えます。
薬物療法では、消炎酵素剤、消炎鎮痛剤・ステロイドなど、症状に合わせた薬剤を使って炎症を鎮めます。
保存療法は効果が現れるまで時間がかかるケースが多く、数ヶ月続けてもほとんど効果が現れない場合もあります。
原因が喉の酷使ですので、声を使いすぎず、喉に負担をかけない発声法を習得することが重要になってきます。
また、加湿器を使用し、発声後のうがいを習慣付け、マスクなどでホコリを避けて、水分を多く摂るなども必要です。